卒業生の声
進路情報小川日菜子
電源開発株式会社陸上風力事業部
電気電子工学科(2021年度卒業)

一つの興味が全てへの興味へ
幼い頃から科学館に行ったり実験教室に通ったりラジオを作ったり、手を動かすことが好きでした。中学卒業後の進路を決める際に高専を知り、実験が多いことや専門的な知識を学べることに魅力を感じ、高専進学を決めました。中学の頃から再生可能エネルギーやエネルギーミックスに興味を持っていて、将来は枯渇資源を使わず環境に配慮し、さらに安定した新しいエネルギー変換技術を研究開発する技術者になりたいと思い、電気電子工学科への進学を決めました。
高専 5 年間では低学年から専門科目の講義や、本格的な機器を用いた実験で高度な専門知識を学びました。講義では一般科目・専門科目問わず暗記で覚えるのではなく「なぜそうなるのか?」を理解することの大切さを、また実験では目的に対する結論を導くため取り組み方を身に着けることができました。勉強だけでなく寮生活や部活動で色々な経験をしたり、留学生と交流をしたりすることでコミュニケーション力や責任感、国際性なども取り入れることができ、より成長できたと思います。
沼津高専卒業後は、再生可能エネルギーによる発電を多く採用していることに魅力を感じ、まずは現場に触れて技術を身に着けたいという想いから J-POWER(電源開発株式会社)に入社しました。そこで私は風力事業に関する業務を担当しています。昨今のエネルギー問題に対して重要な立ち位置にある風力発電に関わることに、日々やりがいを感じています。
風力発電機に登ると、その中は電気工学だけでなく伝達装置や油圧システムなどの機械の技術、効率よく安全に運転させるための制御の技術、運転の監視・信号の送受信といった通信の技術というように、様々な技術が融合していることが分かります。どれか一つ欠けたら風車は回りません。私は電気系技術職として入社しましたが、今では電気だけでなくすべての分野に興味があり、勉強の毎日です。
これまで英語にとても苦手意識を持っていてほとんど勉強して来なかったのですが、これから日本でも世界でも戦っていくためには英語も不可欠と思うようになり、社会人になった今、英語も一から勉強し直しています。みなさんには学生のうちからぜひ英語も頑張って欲しいです。
何かのきっかけで自分の目の前に広がる世界はどんどん形を変えていきます。例えば、昨日まで気にしていなかった街中の電線がはっきりと視界に入って、「この電線はどこからここまで電気を運んでいるのだろう?太さは?材質は?」と考えられるようになるだけで、毎日が少し楽しくなるのではないかなと思います。これが自分自身を少しずつ成長させ、いつか誰もできないことができるようになると信じています。そして、自分の専門分野だけにとらわれずにいろんな分野の知識を付けて、その中でも特にこれは誰にも負けない、というようなエンジニアを目指してください。沼津高専への挑戦がみなさんの新しい世界へのきっかけとなり、充実した日々が送れるよう、心よりお祈りしております。
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