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深海研究スーパーキッズと未来を拓く〜駿河湾の深海の謎に挑む小学生を高専生がサポート〜

研究情報・地域貢献

 電気電子工学科の大津孝佳教授は、課外活動『知財のTKY』の活動の一環として、本年度も次世代の海洋専門リーダーの育成を目指す日本財団の「海と日本プロジェクト」の「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」(一般社団法人シヅクリ主催)を支援します。その開会式と第1回深海基礎講座が令和5年6月26日に沼津高専で開催されました。

◆活動の概要
「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」の第2期には県内外の小学5,6年生10人が参加しました。開会式は沼津高専岡田校長の開会の挨拶から始まり、宇宙飛行士の山崎直子様、世界知的所有権機関(WIPO) 日本事務所長 澤井智毅様、内閣府知財創造教育推進事務局 事務局長 田中茂明様、特許庁審査第四部長 大森伸一様、一般社団法人発明推進協会 研究所長 扇谷高男様、日本TRIZ協会 理事長 三原祐治様、沼津市 市長 賴重秀一様より応援メッセージが届けられました。その後、大津教授による深海基礎講座、知財のTKYの学生達による駿河湾深海調査、オオグソクムシの研究、鯨類調査の紹介や本物のオオグソクムシの観察、グループワークではTRIZ(トリーズ)による過去/現在/未来の深海研究への思いの分析と発表会を行いました。

◆第1回基礎講座の様子
大津教授による深海基礎講座では、「駿河湾の深海調査から未来を拓くヒントを探す」と題して、2022年に深海2030mの4K映像撮影に成功した駿河湾深海調査の取組に基づく「深海の基礎知識」と共に、深海生物の特徴から学ぶ発想法TRIZの40の発明原理や深海バイオミメティクスロボット、深海バイオマス発電などについても学びました。小学生達のメンターをする知財のTKY部長の肥田友希さん(4年生)による「知財のTKYの活動紹介」、渡邊竣さん(4年生)と奥平和哲さん(2年生)による「駿河湾深海530~2030mの地形と生物」、関野萌衣さん(4年生)と森田翔さん(2年生)による「オオグソクムシの行動観察」、藤江優光さん(3年生)による「SNSを用いた駿河湾の鯨類調査」の発表を聞いた後、実際にオオグソクムシを観察し、その特徴を文章と絵で表現しました。開会式での9画面法を用いた自己紹介では緊張していましたが、杉山大登さん(2年生)、成川諒さん(2年生)、芦川都さん(1年生)、藤原くるみさん(1年生)、田中愛子さん(1年生)、吉澤勇希さん(1年生) 等のメンターも入って、「TRIZによる過去/現在/未来の深海研究への思い」では、次々と意見をポストイットに記入し、今後のやりたいことへの会話が弾みました。発表会では子供達同士での質疑応答もあり、大いに盛り上がりました。小学生や高専生達の今後の成長と活躍が楽しみです。