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ResearchGateから最も読まれた論文として通知されました

研究情報・地域貢献


ResearchGate(ResearchGate社が運営する科学者・研究者向けのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス))より、本校物質工学科の後藤孝信教授の論文『The Green Liver Syndrome Is Caused by Taurine Deficiency in Yellowtail, Seriola quinqueradiata
Fed Diets without Fishmeal(和文名:無魚粉飼料給与ブリにおけるタウリン欠乏による緑肝の発症)』が、沼津高専内で最も読まれた論文として通知されました。

                ResearchGateからの通知文

【論文の概要】
人口増加に伴う食糧不足は、異常気象と並んで今後解決すべき世界的な課題の一つです。そのため、後藤教授の専門である水産業の分野では、植物成分や骨粉を始めとする未利用資源を用いた魚類飼料の開発が世界各地で実施されてきました。しかしながら、これらの飼料を与えた魚類の成長は遅く、さらに病気でへい死する個体もあり、長い間実用化の目処が付きませんでした。
この論文は、魚類に多量に含まれるタウリンが魚類の成長や健康維持に重要な役割を果たしており、タウリンを利用することで未利用資源を用いた魚類飼料の実用化が可能であることを提唱したものです。15年程前に愛媛県水産試験場と宮崎大学との共著で日本水産増殖学会に論文として投稿されました。

【後藤教授のコメント】
当時は研究内容の理解が得られず,論文として受理されるまでにかなりの労力と時間を要しましたが,近年になり,タウリンの有効性が世界各地で実証され,論文が引用され始めたものと理解しております。
現時点で約600件の論文で引用されていると聞いております。15年の時を経て多くの研究者に読まれ,そして彼らの研究の礎となったことを大変嬉しく思っております。