F-met

研究・産学官連携

プログラム概要

静岡県では、東部地域を中心に「富士山麓先端健康産業集積（ファルマバレー）プロジェクト」を立ち上げ、医薬品・医用機器等の研究開発を進めるとともに、その研究成果や医療現場のニーズを地元企業の技術力とつなぐことで、医用機器等の製品化を推し進めています。

ファルマバレープロジェクトの人材育成を担う沼津工業高等専門学校は、東海大学開発工学部および静岡県と連携し、平成21年度からの5年間、文部科学省科学技術振興調整費「地域再生人材創出拠点の形成」事業の一環として、中小企業の技術者を対象とする「富士山麓医用機器開発エンジニア養成プログラム」を実施しました。その結果、本事業は文部科学省による事後評価で最高の「S」評価を得ることができました。また、文部科学省による助成期間終了後の平成26年度からは、静岡県からの支援を得て継続開講し、令和6年度までに133名の修了生を輩出しています。

本プログラムは、これまで1年間の養成期間で実施してきましたが、多くの企業の皆様が受講しやすい形を目指し、カリキュラムを見直しました。来年度（令和8年度）からは、養成期間を6か月に短縮し、医用機器技術管理の中核人材を育成することを目的とした『富士山麓医用機器エンジニア養成プログラム』（略称：F-met）を開講いたします。

F-metでは、医用機器の技術管理に必要な知識を幅広く学びます。具体的には、医薬品医療機器等法などの関係法令、医用材料・医用機器等に関する基本的な知識、技術経営などを対象に、各分野の専門家・実務家及び本校教員による講義やワークショップ形式の授業を受講していただきます。また、ファルマバレー戦略地域である静岡県東部が「ふじの国先端医療総合特区」に認定されたことにより、F-metプログラム修了者は医療機器総括製造販売責任者および責任技術者の資格要件である3年間の業務従事経験の免除を受けることができます。

カリキュラム

開講期間

6か月（全12回）　令和8年度（令和8年6月～11月開講予定）

講義は、原則対面で実施しますが、全12回のうち6回はオンライン受講が可能です。また、講義は原則として土曜日に、月2回程度の頻度で開講予定です。

講座内容

カリキュラムは、「Ⅰ 薬事申請・関連法規基礎講座」、「Ⅱ 医用工学・医用機器基礎講座」及び「Ⅲ 医用機器産業基礎講座」の3科目で構成されています。
「Ⅰ 薬事申請・関連法規基礎講座」では、医療機器の製造販売に必要な法令や規定、品質・安全管理、不具合報告制度、さらに医療機器の原理など、医療機器に関わる技術者が理解すべき重要事項を学びます。
「Ⅱ 医用工学・医用機器基礎講座」では、解剖生理学、臨床工学、生体計測、材料工学、安全性評価の基本に加え、主要な医療機器の用途・使用法や安全管理について学びます。
「Ⅲ 医用機器産業基礎講座」では、医用機器産業参入に向け、戦略的思考と技術経営（MOT）の基本概念を学び、知的財産やオープンイノベーション、交渉戦略など実務に役立つスキルを講義と演習で修得します。

講義計画（シラバス）

令和8年度第18期生　講義計画　（令和8年4月公開予定）

修了要件

以下の要件を満たした者について、修了を認定し、修了証を交付します。

講義の8割以上に出席すること（オンライン受講による出席を含む）。
各科目終了時のテスト又は発表において、その成績が6割以上であること。

認定講習

本プログラムは、「医療機器総括製造販売責任者及び責任技術者に対する認定講習」として認定（静岡県及び山梨県内のみ有効）され、工業高校等で規定の課程を修了した受講生は、高度管理医療機器・管理医療機器の総括製造販売責任者・責任技術者の資格要件を、普通高校等で規定の科目を修了した受講生は、一般医療機器に関する同資格要件を得ることができます。

受講生募集

募集要項

令和8年度第18期生募集要項

募集期間

令和7年12月8日（月）～令和8年2月27日（金）

応募条件

静岡県又は山梨県に事業所があり、医用機器分野に既に参入、または参入を目指す企業の従業員で、高等学校又はこれと同等以上の学校を卒業した者。
1. 以外の方で、高等学校又はこれと同等以上の学校を卒業した者。

募集人数

10名

応募多数の場合は、応募条件1．該当者を優先して選考・決定します。また、応募状況により人数を調整する場合があります。

受講申込方法

受講願書は、所定の様式（Excelファイル）を以下のリンク先からダウンロードしてください。必要事項を記入後、ファイル形式を変更せずにExcelファイルのまま、メールに添付して下記のアドレス宛にご提出ください。

【ダウンロードリンク】　受講願書（様式1）
【提出先メールアドレス】　f-met@numazu-ct.ac.jp

本校で受講願書を受け付けた後、受付確認メールを、願書送信者、受講願書に記載された勤務先および推薦者のメールアドレス宛にお送りします。3日以内（土日祝日を除く）にメールが届かない場合は、お手数ですが、本校F-met事務局までお問い合わせください。

これまで受講者推薦書を提出いただいておりましたが、今回より、受講願書へ推薦者の氏名・役職等をご記入いただく方式へ変更いたしました。ご留意ください。

募集説明会

募集説明会は、オンデマンドにて配信します。
説明資料を掲載しますので、録画配信ビデオと併せてご参照ください。

説明資料

録画配信ビデオ

事業説明・カリキュラム

ファルマバレープロジェクト

資格取得要件

レポート

「地域再生人材創出拠点の形成」事業

本校では、平成21～25年度まで医用機器開発の中核技術者の養成を目的として、静岡県東部地域の中小企業の技術者を対象に、文部科学省「地域再生人材創出拠点の形成」事業として、東海大学開発工学部及び静岡県と連携し「富士山麓医用機器開発エンジニア養成プログラム」を開催し、補助事業終了後の文部科学省による事後評価で、最高の「Ｓ」評価を得ています。最終成果報告書については下記からダウンロードいただけます。

「富士山麓医用機器開発エンジニア養成プログラム」最終成果報告書

なお、本事業は、５年間の補助事業を終了し、その継続として、平成26年度から本校の特別課程として、引き続き本プログラムを開講しています。

アクセス

沼津工業高等専門学校

お問い合わせ先

沼津工業高等専門学校総務課研究支援係（F-met事務局）

ADDRESS: 〒410-8501　静岡県沼津市大岡3600
TEL: 055-926-5727
FAX: 055-926-5700
E-mail: f-met@numazu-ct.ac.jp