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 2016年10月16日~19日の間、カナダ・オンタリオ州・トロントのチェルシー・ホテル・トロントで開催されたIEEE Conference on Electrical Insulation and Dielectric Phenomena (電気絶縁と誘電現象に関する国際会議)において、専攻科1年の佐野友里花さんが”Student Stipend Awardees (学生奨学金受賞者)”の20人のうちの1人に選ばれました。  日本の学生の受賞者が最も多い8名(名古屋大学2名、早稲田大学1名、福岡大学2名、東京都市大2名、沼津高専1名)で、その他にカナダ1名、中国4名、フランス1名、インド2名、イタリア2名、イギリス1名、アメリカ1名の学生が選出されました。  日本からの学生の参加者が東京大学、早稲田大学、東京都市大、名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技科大、九州工業大学、関東学院大学等の国公私立大学の大学院生で20名を超えており、学会の参加者も300名とかなりの参加者数でしたので、この中の20人に選ばれたことは、専攻科1年という年齢から考えても素晴らしいことだと思います。  佐野さんの発表題目は、”High Field Dielectric Properties of Low Density Polyethylene with Rough Abrasive Surface Under AC Ramp Electric Field Application” (交流ランプ電界印加時の荒い研磨面をもつ低密度ポリエチレンの高電界誘電特性)で、電力ケーブルの絶縁体に用いられるポリエチレンの表面に傷をつけたときにその傷の影響が誘電特性にどのように現れるのかを調査した結果を報告したものです。  この学会出発直前に東京で紙に絶縁油を浸み込ませて絶縁したOFケーブルと呼ばれる電力ケーブルが燃える事故があったことは記憶に新しいと思います。ポリエチレンを用いて絶縁するCVケーブルは、その次の世代の電力ケーブルになります。電力ケーブルは30年以上運用されることになるので、事故になる前に劣化の状況や交換時期を適切に把握することが重要になります。この研究は、このCVケーブルの絶縁劣化技術を構築するために基礎となる情報を収集し有用な知見を得ることを目的として進めているものです。

1016_国際会議賞選出1

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