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 これまで沼津高専では「中学生のための化学実験講座」を長い間行ってきましたが、生物に関する実験もやってみたいというご要望に応えて「中学生のための生物学実験講座」を今回初めて開講してみました。11名の参加者の方と5名の学生スタッフと共に植物細胞からのプロトプラストの単離を行いました。プロトプラストとは、細胞壁を取り除いた裸の細胞です。
 普段は硬い細胞壁に囲まれてた状態ですが、細胞壁を取り除かれると圧量が一様にかかることから「まんまるな細胞」としてみることができます。
 今回は赤パプリカやピーマンやキュウリなどみじかな野菜の組織に酵素処理を行い、細胞からのプロトプラストを取り出し、顕微鏡で観察しました。
 参加者の皆さんは初めての実験にもかかわらず一つ一つの作業を丁寧に行いきれいな「まんまるプロトプラスト」を観察することができました。
 さらに、赤パプリカときゅうり、オレンジと紫玉ねぎ、というように異なる色のプロトプラスト同士をPEG(ポリエチレングリコール)という試薬を使って「細胞融合」を試みました。
 細胞融合は、これまで長い間研究されてきており、トマトと馬鈴薯の「ポマト」、オレンジとカラタチの「オレタチ」の研究が有名です。
 今回は、プロトプラストの単離とともに、この細胞融合実験も行いました。参加者の皆さんは、熱心に顕微鏡観察に取り組み、あちこちの実験台から「いい細胞見つけた!」「きれいなのがあった!」と声が上がりました。
 細胞を見るという初めての経験に、もっと時間が欲しかったとのご感想をいただきました。生命の最小単位である「細胞」を目の当たりにすることで、生命のすごさやバイオテクノロジーの可能性を感じ取っていただければと思います。
 スタッフ学生ともども楽しい一日でした。また来年も「中学生のための生物学実験」を考案したいと思います。

生物学に関する実験をやってみたい方は奮ってご参加ください。

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