校長挨拶

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校長 藤本 晶

 高等専門学校(高専)は中学卒業生に5年間の技術者教育を行い、20歳の技術者を養成する高等教育機関です。沼津高専は昭和37年に最初の高専として設置された、日本で最も歴史のある高専の一つです。これまでに輩出した卒業生は9,000人超を数え、平成8年には本科卒業生にさらに2年間教育を行う専攻科を設置しています。

技術者は机上の学問に加えて、身体で覚えた技術も必要になります。そのため沼津高専では1年生から専門の学習を始めると同時に、実験実習に多くの時間を割いています。身体で覚えることは、スポーツや楽器演奏と同様に若年からの訓練が大切になります。その意味で中学卒業生を受け入れている高専は技術者教育に最適な学校と言えます。

5年間の専門分野の学習によって、専門領域では大学学部卒に匹敵する能力を身につけることができます。それに加えて豊富な実験実習に裏付けされた技術力により、卒業生は社会から高い評価を受けています。企業から卒業生への求人は29倍*を越え、卒業後の就職で困ることはまずありません。

卒業後も勉強を続けたいと思えば、専攻科に進学することが出来ます。沼津高専の専攻科では本科で選んだ専門領域を基にし、その地域の特性を考慮した「環境エネルギー工学専攻」、「新機能材料工学専攻」、「医療福祉機器開発工学専攻」の三つの専攻を準備して、学生・地域のニーズに応えています。

ほとんどの国公立大学や、多くの私立大学が高専卒業生に編入学の門戸を開いています。高専での勉強をしっかりやっていれば、特別な勉強は必要ありません。大学入試センター試験も受験する必要はありません。普段の勉強をしっかりやっていれば、クラブ活動や趣味、ボランティア活動等にも取り組めます。

 沼津高専には560名超が生活する学生寮があり、低学年で寮生活を経験します。寮での集団生活を通じて、相手を思いやる気持ちや自己を律する厳しさ、集団でのルールや自らの役割等を学べます。その中で技術者に必要な協調性、チームワーク、リーダシップ等を自然に身けることができます。
 また地元企業をメンバーとする「沼津高専地域創生交流会」や地元の市町議会議員をメンバーとする「沼津高専と共に歩む議員連盟」等を通じて地元企業との交流や共同研究を進めるとともに、静岡県が推進する「ファルマバレープロジェクト」の一翼を担う等、静岡県東部地区唯一の工科系高等教育機関として、地域の期待に応えています。

*平成28年度卒業生実績

略歴

昭和47年 3月  奈良工業高等専門学校電気工学科卒業
昭和47年 4月  立石電機株式会社(現オムロン株式会社)中央研究所研究員(~平成 3年 4月)
平成 2年 1月  大阪大学工学博士
平成 3年 4月  和歌山工業高等専門学校助手
平成 4年 4月  同 助教授
平成 7年 7月~ 米国コーネル大学客員研究員(~平成 8年 3月)
平成 9年 4月  和歌山工業高等専門学校 寮務主事(~平成15年 3月)
平成10年 7月  同 教授
平成15年 4月  同 教務主事(~平成21年 3月)
平成21年 4月  同 副校長(~平成23年 3月)
平成23年 4月  同 専攻科長(~平成27年 3月)
平成26年 4月~ 長岡技術科学大学客員教授
平成27年 4月  沼津工業高等専門学校校長

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