校長挨拶

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校長 藤本 晶

 高等専門学校(高専)は中学卒業生に5年間技術者のための教育を行い、20歳で活躍できる技術者を育てる高等教育機関です。沼津高専は昭和37年に日本で最初の高専として誕生した歴史ある高専です。現在は本科5学科に加えて、卒業後更に2年間の教育を行う3コースからなる専攻科があります。

 これまで世に送り出した卒業生・専攻科修了生は合せて9000人に達しており、そのほとんどが企業の技術の第一線で活躍しています。トップに昇り詰めた方や技術部門の中心として会社を牽引している方も珍しくありません。沼津高専の卒業生・修了生は社会から高く評価されています。

 技術者には教室で学ぶ事柄に加えて、身体を動かせて覚える「技術」も必要になります。スポーツや楽器演奏と同様に、身体で覚える事柄の修得には、若年からの学習が大切になります。そのため沼津高専では1年生から専門の学習を始め、多くの実験実習科目を準備しています。

 沼津高専で5年間学習すれば、専門領域では大学学部卒業生を超える能力を身につけることができます。そのため企業から卒業生への求人は33倍*を越えるなど、豊富な実験実習に裏付けされた技術は、社会から高い評価を受けています。卒業後、修了後の進路で困ることはありません。

 卒業後もさらに高度な技術を身に着けたいと思えば、専攻科に進学することが出来ます。沼津高専では、本科で学ぶ5つの専門領域を融合した「環境エネルギー工学専攻」、「新機能材料工学専攻」、「医療福祉機器開発工学専攻」の3つの専攻を準備し、それぞれが希望の専攻で勉強できます。

 国内には高専卒業生を受け入れる2つの技術科学大学があります。また一般の国公立私大学にも編入学できます。高専での勉強をしっかりしていれば、受験のための勉強をしなくても現役で進学できます。大学入試センター試験の受験も不要です。受験を気にせずにクラブ活動や趣味、ボランティア活動などに取り組めます。

 海外の学校との交流も進めています。現在、韓国のKumoh工科大学と交流協定を結んでおり、学生の相互交流を毎年行っています。また今春には新たに米国のWestern Michigan大学とも交流協定を結びました。2~3週間の短期間留学して語学を学んだり、研究したりできます。正規に授業を受けて単位を取ることも可能になります。

 沼津高専には560名が生活する全国屈指の大きな学生寮があります。学生寮での集団生活で、相手を思いやる気持ちや自己を律する厳しさなどを学べます。日々の生活を通じて、将来技術者として活躍する際に必要となる協調性やチームワーク、リーダシップなどを自然に身に着けることができます。

 地域との交流のために、地元企業による「沼津高専地域創生交流会」や地元議員による「沼津高専と共に歩む議員連盟」を設立し、地域との交流を図っています。また学内で企業が研究開発をできるインキュベータ施設を整備し、共同研究や協働教育、学生のインターンシップを進めています。

 静岡県東部は医用関係の生産高が日本一の地域です。県がこの地域で進める「ファルマバレープロジェクト」の一環として、社会人を対象とした特別課程「富士山麓医用機器開発エンジニア養成プログラム」を毎年実施するなど、地域の期待に応えるとともに、産業の発展に向けて日々努力を続けています。

*平成29年度本科実績

略歴

昭和47年 3月  奈良工業高等専門学校電気工学科卒業
昭和47年 4月  立石電機株式会社(現オムロン株式会社)中央研究所研究員(~平成 3年 4月)
平成 2年 1月  大阪大学工学博士
平成 3年 4月  和歌山工業高等専門学校助手
平成 4年 4月  同 助教授
平成 7年 7月~ 米国コーネル大学客員研究員(~平成 8年 3月)
平成 9年 4月  和歌山工業高等専門学校 寮務主事(~平成15年 3月)
平成10年 7月  同 教授
平成15年 4月  同 教務主事(~平成21年 3月)
平成21年 4月  同 副校長(~平成23年 3月)
平成23年 4月  同 専攻科長(~平成27年 3月)
平成26年 4月~ 長岡技術科学大学客員教授
平成27年 4月  沼津工業高等専門学校校長

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