校長挨拶

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校長 藤本 晶

 高等専門学校(高専)は、一貫した技術者教育により、社会で必要とされる技術者を育成しています。「技術」には机上の学習に加えて、身体で覚えこむ部分が多いため、スポーツや芸術と同様に早期からの教育が必須となります。その意味で中学卒業生を受け入れる高専は、技術者を養成するための最適な教育機関と言えます。

 技術者への教育に特化しているため、大学入試センター試験を受験することなく本科を卒業、および専攻科修了を可能としています。自らが決めた学科の専門の勉学に集中できる環境が整っています。色々な事柄を学ぶと同時に、学んだ事柄を現実の問題に応用するためのカリキュラムを準備して、社会に役立つ技術者を養成できるのです。

 沼津高専では高専での早期の技術者教育を活かしながら、本科の5年一貫教育に2年間の専攻科を加えた一貫教育プログラムを平成24年度から導入しました。中学卒業から本科卒業の五年間で「準学士」を、専攻科までの7年間で「学士」を有し、豊富な実験実習経験と、理論的な解析力を併せ持つ技術者を育成しています。

 3年生からは、それぞれの専門分野の科目に加えて、専攻科に連続している「環境・エネルギー」、「医療・福祉」そして「新機能材料」の学際分野から1分野を選択して学習する新たな教育課程を実施しています。これにより地域のニーズ、技術の高度化、および産業構造の変化に柔軟に対応できる体制を整えています。

 この教育体制の下、自らの確固たる専門分野の深い知見に加えて、他分野にまたがる広い視野を併せ持ち、地球的視点から物事を観察し判断できるグローバル技術者の養成を目指して、専門分野はもとより、広く人文科学分野でも広い知識と深い理解を持てるように、アクティブラーニングや英文多読、コミュニケーション教育に力を注いでいます。

 さらに技術者には高い倫理観、豊かな人間性が求められます。沼津高専では、低学年で寮生活を経験してもらいます。この集団生活を通じて、相手に対する優しさや思いやり、自己を律する厳しさ、そして集団でのルールや自らの役割などを学べます。寮生活の経験は、将来の業務でのチームプレーに大きな自信と力を与えてくれます。

 また本校は静岡県東部地域唯一の工科系高等教育機関として、地元企業との共同研究はもとより、地域の産官学協働事業である「ファルマバレープロジェクト」推進の一翼を担うとともに、地域人材の養成や拠点形成のための「富士山麓医用機器開発エンジニア養成プログラム(F-met)」事業を通じて、地域の産業振興に貢献しています。

略歴

昭和47年 3月  奈良工業高等専門学校電気工学科卒業
昭和47年 4月  立石電機株式会社(現オムロン株式会社)中央研究所研究員(~平成 3年 4月)
平成 2年 1月  大阪大学工学博士
平成 3年 4月  和歌山工業高等専門学校助手
平成 4年 4月  同 助教授
平成 7年 7月~ 米国コーネル大学客員研究員(~平成 8年 3月)
平成 9年 4月  和歌山工業高等専門学校 寮務主事(~平成15年 3月)
平成10年 7月  同 教授
平成15年 4月  同 教務主事(~平成21年 3月)
平成21年 4月  同 副校長(~平成23年 3月)
平成23年 4月  同 専攻科長(~平成27年 3月)
平成26年 4月~ 長岡技術科学大学客員教授
平成27年 4月  沼津工業高等専門学校校長

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